都営10-000形 形態分類

ここでは主に製造年次別の違いを記述します。全編成紹介や細部分類も参考にしてください。
なお、くどいようですが呼称は私独自の呼称です。本項末に正式な呼称も掲載してあります。

〔試作車〕 10-010Fの10-010、10-011、10-012、10-019
 新宿線開業前に新製され、三田線で実用試験を行なった車両。
 登場時はオールMで組成され、回生制動つき電機子チョッパ、全電機式ブレーキ、冷房装置、車内信号式ATC、ワンハンドルマスコンなど、都営初の採用が多かった。側面に列車種別・行先表示器が設置されているが、京王6000系と同じく幕板部の中央に位置している。
 量産化改造時に先頭車の電装解除、クーラーの撤去などが行なわれた。

〔1次量産車〕 10-020F〜10-180Fの末尾0〜2、5、6、9と10-010Fの10-015、10-016
 新宿線部分開業から新宿−東大島開業時までに登場したグループ。
 正面デザインの変更や、側面の列車種別・行先表示器が車端部に移った。

〔2次量産車〕 10-190F〜10-210Fと10-010F〜10-180Fの末尾7、8
 篠崎延伸に際し登場したグループでオールステンレス構造となる。
 外観上、側窓が一枚下降窓となったのが大きな変更点。
 また、10-190F以降の編成車は8連での製造となる。

〔3次量産車〕 10-220F〜10-240F
 本八幡延伸時に登場したグループ。
 冷房車として新製された他、正面にヘッドマークステイもあるのが特徴。

〔4次量産車〕 10-250F〜10-260F
 1992年の京王線ダイヤ改定に合わせて登場。
 列車種別、行先表示、運番表示が幕式からLEDになり、室内に情報案内装置がつくなど、浅草線5300形の設計思想を取りいれた形となった。
 東京都のシンボルマークであるイチョウマークの貼付もこのグループから。

〔5次量産車〕 10-270F〜10-280F
 1997年の新宿線急行運転開始に伴う運用増を見越して登場。
 車体がコルゲート仕様からビートプレス仕様になり、正面デザインも従来のイメージを残しつつスピード感のあるものに、さらにスカートも設置されるなど、大幅にイメージが変わった。

 

※趣味誌上などで発表されている次数(公式?)は下記の通り

 試作車:10-010Fの10-010、10-011、10-012、10-019
 1次車:10-020F〜10-090Fの末尾0、1、2、5、6、9と10-015、10-016
 2次車:10-100F〜10-180Fの末尾0、1、2、5、6、9
 3次車:10-190F〜10-210Fと10-120F〜10-180Fの末尾7、8
 4次車:10-220F、10-230F
 5次車:10-010F〜10-110Fの末尾7、8
 6次車:10-240F
 7次車:10-250F、10-260F
 8次車:10-270F、10-280F

 

都営10-000形概要

 

 公開:2004年01月01日

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